危険な溺甘同居、始めます!




連れてこられたのは誰も使わないような空き教室で。
彼方くんに引っ張られてそこに足を踏み入れて。

あ、やばいかもこれ……っ。
と思った時にはもう遅くて彼方くんはガラッとドアを閉めた。


「か、彼方く……んんっ」


彼方くんを呼ぶ声は彼方くんの唇で遮られた。

あ、朝からなんてこと……っ!!!


「ちょ…っ、ま…っ」


彼方くんの左手は私の腰に回って引き寄せられ密着。
もうゼロ距離だ。


「……一華が可愛いのが悪い」

「へ…っ、ん」


朝から心臓に悪い。
至近距離で会った目は、熱っぽくてもうクラクラ。


「ひ、人が、来たら……っ」

「大丈夫、来ないよ」


わ、わかんないじゃん……っ、!!
でもそんなのお構い無しで何度も何度も角度を変えてキスが落ちて。



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