俺様上司との不確かな関係~好きになっちゃダメですか?~
「だって、28歳なんて絶対見えませんもん。絶対めちゃくちゃもてますよねぇ。」

「そんなわけないじゃないですか。棚池さんこそかわいいですよ。」

きっと棚池さんは一哉のことを好きなのだと思った。

一哉のことが好きだと態度に現れていたし、隠そうともしていないふうだった。

一哉は複雑な表情をしてずっとビールを飲んでいた。

9時を過ぎたので、

「そろそろ失礼します。明日もありますし…。」

と言うと、わたしは立ち上がった。

「橘さんまた一緒に行きましょうね。」

棚池さんはほろ酔いで頬を赤らめて言う。

若いっていいな…。

ここはこちらがと言って一哉は領収書を切ってくれた。

「ありがとうございます。わたし、ホテルこっちなので、失礼しますね。」

一礼し、くるりと踵を返そうとしたのだけど、一哉がガシッと肩をつかんだ。
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