俺様上司との不確かな関係~好きになっちゃダメですか?~
「あの…橘さん、どこにお泊りですか?」

「駅前のクリスタルホテルです。」

「そう、ですか。ならば近いですね。気をつけてお帰りください。明日お待ちしています。」

「はい。大貫さん、棚池さん送ってあげてくださいね。もう遅いですから。」

わたしはそれだけ言うと、そのまま踵を返し、ホテルに向かって歩きはじめる…。

なんともいえない複雑な気分だ。

一哉はわたしを嫌になったのかもしれないけど、わたしは一哉を嫌いになったわけじゃなかったから…。

けれど、今会ったところで…わたしの心がどうなるわけでもなかったけれど…。

ホテルに戻ってお風呂に入り、寝る前に隼斗に電話してみたけれど、出なくて…

その後すぐに、

『今、お客さんとごはん中だから電話でれない…。今日は電話できないから早く寝ろ。』

『北海道、寒いか?』

とLINEが来た。

『寒いよ~。隼斗もホテル帰ったらゆっくり休んでね。おやすみ…』

返事してから、そのままベッドに入り深々と布団をかぶった。


隼斗…会いたい…な…。


眠りに落ちるまえに頭に浮かんだのは隼斗の笑顔だった。

< 135 / 190 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop