俺様上司との不確かな関係~好きになっちゃダメですか?~
こんなにもわたしは隼斗を必要としてた。

小学1年で母を亡くしたわたしには隼斗の温もりが必要だったのだ。

そして、その後なにもかも忘れてしまっていたわたしが、大人になって隼斗と知らずに再会して、1人の大人として、隼斗を好きになった。


こんな偶然…。

ある?


神様は…
ほんとにいるのかもしれない。


やっぱり諦められない。

どんなに周りがわたしたちを切り離そうとしても…


わたしには隼斗が必要。


わたしは山小屋でひとり涙を流し、しばらく佇んでいたが、意を決して涙を手で拭うと、そっと扉を開けた。


「心決まったんやな。」

外で待ってくれていた詩織がここにきてはじめて口を開いた。

「うん。ついてきてくれてありがとう。」

詩織はにまっと笑うと言った。

「結菜、ほんまの運命の人に出会ったんやな。今の結菜ならその人と幸せになれる気するわ。」

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