こいつ、俺の嫁。ーAnother my wife storyー



「…なぁ、未来ちゃんはもし彼氏が未来ちゃんそっちのけで部活ばっかしてたらどう思う?やっぱり嫌だ?」



いきなり真剣な表情になったからどうしたのかと思えばこれを聞かれた。



この人は何を私に求めているの?
同情してほしいの?慰めてほしいの?



そんなのどうでもいいか。
私に言えることを言ってほしいんだろうから。



「…私はあんたに同情するつもりも慰めるつもりもない。
でも私だったら私ができることを考えて、その彼を支えたいって思う」


「……っ!」



聞かれてすぐに思い浮かんだのは私の親友。



付き合ってないけど、好きな人のためにトスの練習をして彼の練習に付き合えるように努力をしていた。



だからって入り込みすぎて彼の邪魔にはならないようにしっかりと様子を見ている。



傍から見ればいいように利用されているんじゃないかって思うかもしれない。



でも少しでも好きな人の役に立てていること、好きな人の支えになっていることで彼女はすごく幸せそうだから。


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