こいつ、俺の嫁。ーAnother my wife storyー
「お、澪も鉄也と一緒に来てくれたのか!ありがとな!」
「尋人さん!べ、別にたまたま暇だっただけだし…!」
「相変わらずツンケンしてんなぁ澪は…って今日は友達も一緒、か…!?」
私の背後から聞こえてきた声にまずいと思ったけど、逃げることもできずにその場に立ち尽くしていた。
そして澪に近づいてきた奴とばっちりと目が合った。
「…どうも」
「み、未来ちゃん!?なんでここに!?」
せっかく初対面みたいに挨拶したのに奴は表情を明るく私の名前を呼んだ。
…最悪だ。
隣の澪を見れば案の定、奴と同じように目を輝かせて私を見ている。
「未来はあたしの親友で…って未来!尋人さんと知り合いだったの!?」
「…ま、まぁたまたま知り合って顔見知りなだけだし」