へたれアイドル王子 卒業します アミュ恋 4曲目

 鬼のお面をかぶっていた私と違って
 褒めて伸ばすタイプだし。



 優しいし。 笑顔が可愛いし。



 比べれば比べるほど。

 アミュレットに必要なのは
 私じゃないって、痛感するよ。



「私の意志は変わらないよ」



「やっぱり、俺らのこと見捨てんのかよ」



「だから、違うって。
 マトイ達に夢を叶えて欲しいの」



「俺の夢は……」



「トップアイドルになるんでしょ?
 超満員の全国ツアー、回りたいんでしょ?」



 その夢を叶えてあげられるのは
 私じゃないの。

 雪城さんなの。



 
 黙り込んだマトイ。


 何を考えているのか
 私には全くわからない。



 そういうところが、
 マネージャーとして失格なんだよね。私。
 

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