ただ、無感情の君を‥。



「‥ごめん。」

「‥っ、はぁっ、はっ。」

「‥その気持ち、痛いほど分かるんだ‥。」


そう告げると、
俺の顔を驚いた顔で見上げた。



「‥えっ。」

「俺、小さい頃に両親も兄弟も、
みんな火事で死んだんだよ。」

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