パリで出逢った ソウルメイト
パリで乗り越えた リサ
パパとママがおばあちゃんのお見舞いと、
私の様子を見に1週間の休暇でパリに来る。

身も心もボロボロだったパリに着いてからの私に食べやすいメニューにアレンジして料理を出してくれた良介おじさん。
 
郊外へドライブにも連れて行ってくれた。

私の気分が落ち込んだり不安にならないように
パリ観光したりお茶に呼んでくれ趣味のアクセサリー作りを私にも教えてくれて
洋服やバッグなど大学へ着ていけるものを買ってくれたカトリーヌおばさん。

私は2人のお陰で食欲も以前のように戻り、パリの大学では変装はしていない。

学内で変装無しの写メを美咲に送った。

「リサめっちゃ可愛いし、元気そうで安心した
あのね!バイト代が結構貯まったから
冬休みに遊びに行けそうなんだけど行っても良い?
現地ガイドは頼みますヨ!」

「本当?美咲に逢えるの楽しみにしてるねー。
日程決まったら、連絡してね。」

美咲とは定期的に連絡し合っている。

雅也さんとの交際も順調のようだ。 

雅也さんもあと半年で社会人だ。
  
海斗は就職先が決まっただろうかとぼんやり考えていた。

パリに来たお陰で海斗の事は薄れてきたように思える。   

家族や友人そして…
良介おじさんにカトリーヌおばさん、
周りの支えがあったからこそ立ち直れたと思う。 

以前読んだ本に 
"神や仏は今の貴方に背負えない問題は与えないのです。"
というフレーズを思い出していた。  

その時はあまり良くわからなかったが
今なら、少しわかる気がする。

小さな頃から色んな事件などに巻き込まれた事で友達がいなくても家族の絆を感じてた。
  
海斗の事も、恋に恋してただけだったのかもしれない。

きっと、私だけじゃない!
誰しも何らかの悩み、苦しみを乗り越えて生きているんだ。

恋人に裏切られて別れたカップルだって世の中にはたくさんいるはず…
それでもみんな頑張って生きてるはずだ
私も、もう前を向いて歩いて行こう。 

パパとママに安心してもらいたいとリサは強く思っていた。

辛い思いを乗り越えられたのは周りの人達のお陰なんだと感謝の気持ちでいっぱいのリサだった…
< 26 / 437 >

この作品をシェア

pagetop