パリで出逢った ソウルメイト

大親友の 久しぶりの再会

良介の玄関口のベルが鳴り
良介が玄関の扉を開けるとそこには栄太とエマさん夫婦が立っていた。

「よう栄太!エマさん、お久しぶりだな
よく来てくれたな疲れただろ中に入ってくれ」

「良介久しぶり。カトリーヌさんもお久しぶり」

「エマ!」

「カトリーヌ!」

4人は久しぶりの再会を喜びあっていた。

「なぁ良介、リサを引き受けてくれてありがとう。
あんなに回復したリサを見て安心した。
良介とカトリーヌさんには苦労かけたな」

「栄太、オレ達夫婦には子供がいないけどリサは自分達の娘みたいものだからさ、
リサは少しずつ自分の力で立ち直ったよ。 

パリという環境の変化とアンヌおばあちゃんの世話など自分の事ばかりではないのが良かったかもしれない。
元気を取り戻せる手伝いが出来てオレ達も嬉しいんよ」

「本当にあの頃のリサは、見てられなかったんだ
親なのに何もしてやれなくて辛かった。
本当に助けてくれてありがとう。」

栄太とエマは、良介とカトリーヌに深々と頭を下げた。

「うん栄太、オレ達の仲じゃないか困った時はお互い様だろ?」

「栄太さん、エマ、私も母親になったみたいで嬉しいのよ。
私達夫婦を信じてリサを預けてくれてありがとう。

あらいやだ〜 私ったらお茶も出さずに話し込んじゃった。エマ悪いけど手伝ってくれる」

「栄太、食事はリサと優一が来てからゆっくり始めようぜ」

「ああ、そうしよう。 
そう言えば優一君は立派は社会人になったな。
空港できちんとした挨拶されてこっちが驚いたよ。

俺が最後に会ったのは彼が大学生の頃だったし、
その上すげぇ美男子だな〜
今はイケメンっていうんだっけ?

あの容姿でパリ支店長なんていったらモテモテだなぁ。」

「イヤ〜それがさ、アイツ彼女作らないんだよな
アイツも外見がああだから苦労してんのかも。」

「そうなのか?……
リサが優一君の会社のバイトするらしくてわざわざオレにも説明して了承得るとか真面目だよな」

「あのな〜栄太。岡田家の男はなあ〜
先祖代々誠実で真面目に働き、
いくつになっても妻を一途に愛し抜く遺伝子が入ってんだよ。
まあ、岡田家の男に見染められた女性は、結婚する迄口説かれるだけだな」
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