パリで出逢った ソウルメイト
店の入口から中央に赤い絨毯をパパとゆっくり歩く。

席に座っていたみんなが一斉に私とパパを見る。

視線の先には真剣な顔の優一さんが待っていた。

優一さんのところまで来ると、 
「優一君、リサを頼みます。」

「はい。お義父さん。」

私は、優一さんの手を取った。
中腰になり優一さんがベールを上げるを待つ。

ベールを上げた優一さんはニッコリしながら、
「リサ、綺麗だよ。さぁ、始めよう。」

私は、微笑みながら、頷いた。


 
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