友達から恋人になる方法
「え?見てればわかるよ」


当たり前のように言われて、頭がぼうっとした。


「そうなの?」


思わず聞き返すと、望も頷いて言った。


「そうだよ。成美は、顔に出るから」


自分の分かりやすさに呆然としながら少しショックでもあった。


「で、羅崎乃亜の悪口が悠馬に伝わるかもしれない話だけど」


脱線を重ねた話が元のところに戻ってきた。


「いいよ。別に」


「え?」


静かに言い放ったは私に由依は、顔を引きつらせた。


「ゆうは、私のこと友達としか見てないもん。別に悪口が伝わっても、伝わらなくても、好きにはなってもらえない」
< 65 / 218 >

この作品をシェア

pagetop