オレンジ色のお姫様



「あの、本当に大丈夫なので...」


怒るキタセンと、怒られる俺を見てその女の子────銅 妃(あかがね きさき)はオロオロしながらそう言った


「銅、そういうわけにはいかないぞ

海世、お前1ヶ月部活禁止」


「はあ!?」


「え!?」



キタセンの言葉に俺は勿論、何故か銅も目を見開いて声を上げ


「1ヶ月、銅の右腕になりなさい

今回の事故は確実にお前が悪いからな」


ルームミラーから俺を鋭い目で見てくるキタセンに、流石の俺も萎縮してしまい


「分かったよ...」


と小さく呟いた




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