オレンジ色のお姫様



優希ちゃんや小百合ちゃん、ヒロくん、クラスメイトと仲良くなれて


この前の夏休みで思い出が出来たのも


全部海世くんのお陰なんだよ



「本当にありがとう」


海世くんの顔を見れば、泣きそうな、でも嬉しそうな顔をしていて


「いつか、また陸上やりたい」


私の言葉に海世くんは頷きゆっくり口を開いた


「中学の時、大会で妃が走ってるの見てたんだ


陸上が大好きだっていうのが分かる、良い走りだった





俺はあの時からきっと





ずっと妃が好きだよ」




< 212 / 214 >

この作品をシェア

pagetop