オレンジ色のお姫様



「...妃、カイ妃と2人で食べたかったんじゃない?」


ぼそ、と隣に座っていたみっちゃんが小声でそう言ってきて「えっ」と声を上げる

そ、そうだったのかな...だから苦笑いしてたのかな...


「あ、安堂くん...!」


ガタンっと音を立て、椅子から立ち上がって安堂くんに声をかける

教室にいたクラスメイトも、安堂くんたちも皆不思議そうに目を丸くしていた


「こ、今度一緒にお昼食べよう!」


「2人で!」と付け加えてそう言うと、安堂くんは嬉しそうに笑顔を浮かべて


「ん、食べよう!」


と言ってくれた



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