オレンジ色のお姫様



私の上に乗っていたのは安堂くんだったのか...

というか、何故木の上から...


「お、おい銅!!大丈夫か!?」


そう言って少し遠くから走ってきたのは北川先生で、何やら焦った顔をしていた


「あ、はい。大丈夫です」


「いやいや、大丈夫じゃないでしょ...

それ絶対折れてるよ...」


林くんが言った"それ"はまさしく右腕のことで
右腕に視線を向けると手首から肘の中間部分が真っ青に、それはもう痛々しく腫れていた


あ、そういえば腕折れていたんだった...
安堂くんがいて動揺して忘れてた...


< 8 / 214 >

この作品をシェア

pagetop