腹黒幼馴染、天使を捕獲する。
「口実?」

「ここに上がり込むための口実に決まってるだろ?
じゃあなぜ上がらずに帰ったんだよ。
俺が居て、上がり込むのが難しいと思ったからだろ」

「…え?
トイレは嘘だったってこと?」

今になって青褪めている。

「……わかってる?
今の、危機的状況だったって」

「せ、生理現象だから仕方がない、緊急事態だって思ったの。
……私、騙されてたのか……」

「俺がここに居なかったら、光、確実にやられてたよ」

「……!! 」

さすがにアイツの思惑に気づいたみたいだ。
遅いんだよ。

「なぁ、もっと危機感持てよ。
それとも何?
ちょっとはそういう事、期待してた?
俺が居て、残念だった?」

「まさか!
い、居てくれて助かったよ。
ありがとう……」

「……ハァ……。
マジでやめてくれよ……」

確実に5年は寿命が縮んだ。
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