復讐の哀姫
「失礼します!」


中に入ると、茶髪より少し色が抜けた男が椅子に座って待っていた。


「…お前はもういい。下がれ」


案内してくれた男にそう言うと、男はそそくさと出ていった。


…シーン


異様な空間にいる私とその男。


「それで?用件ってなんだ?」


先に口を開いたのは向こう。


『…ここに来たのは、喧嘩とかそんなんじゃなくて。私を強くして欲しいの』
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