私の執事には謎が多すぎる ー 其の一 妖の獲物になりました
「ああ。実は最近この近くに住んでいる学生が神隠しにあっているんだ。お前も気をつけなさい」
神隠し……とは物騒ね。
「それって……妖が原因なの?」
父に聞いたら、今度は兄が静かな口調で返す。
「今、僕の式神に調べさせているところだよ」
式神というのは、紙や草、髪などを使って生み出し、雑用をさせる鬼神のことだ。人の形や動物の形をしているものがあって用途によって使い分けている。
父や兄は使えるが、私は使えない。
「そう。いなくなった学生も生きているといいのだけど。私も調べてみようかしら?」
うちの学生に聞けば何か情報が得られるかもしれない。
「いえ、お嬢さまは学業に励んでください」
背後から尊が突っ込んできて、彼の方を振り返った。
「私も水瀬家の人間よ。何か役に立ちた……!」
「でしたら、撫子お嬢さまは何もしないでください。一ヶ月前も妖に襲われそうになったのを忘れましたか?」
彼の厳しい言葉に声が尻すぼみになる。
「それは人間に化けてて弱った振りをしていたから……」
神隠し……とは物騒ね。
「それって……妖が原因なの?」
父に聞いたら、今度は兄が静かな口調で返す。
「今、僕の式神に調べさせているところだよ」
式神というのは、紙や草、髪などを使って生み出し、雑用をさせる鬼神のことだ。人の形や動物の形をしているものがあって用途によって使い分けている。
父や兄は使えるが、私は使えない。
「そう。いなくなった学生も生きているといいのだけど。私も調べてみようかしら?」
うちの学生に聞けば何か情報が得られるかもしれない。
「いえ、お嬢さまは学業に励んでください」
背後から尊が突っ込んできて、彼の方を振り返った。
「私も水瀬家の人間よ。何か役に立ちた……!」
「でしたら、撫子お嬢さまは何もしないでください。一ヶ月前も妖に襲われそうになったのを忘れましたか?」
彼の厳しい言葉に声が尻すぼみになる。
「それは人間に化けてて弱った振りをしていたから……」