私の執事には謎が多すぎる ー 其の一 妖の獲物になりました
ここにいる人たちだってみんな彼に殺されるだろう。
私がみんなを守らなきゃ。
しかし、もう声は出ない。
私は……非力だ。
こんな時、水の力を使えたらと思う。
頭に浮かぶのはいつも口煩い青年の顔。
でも、私が誰よりも信頼している人。
尊〜!
お願い、助けて!
恐怖に怯えながら心の中で私の執事の名を叫んだ。
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