私の執事には謎が多すぎる ー 其の一 妖の獲物になりました
「きゃっ!」
勢いよく夜着を脱がされ、思わず声をあげる。
昨日と同じパターンだわ。
その後、尊は素早く私に着物と袴を着せた。
私の体調が万全でないせいか、彼は今日は茶室に寄らずにそのまま食堂に私を連れて行く。
食事中は彼に怒っていてずっと無言だった私。
学校に向かう車の中でも尊とは口を聞かず、一緒に乗ってきた琥珀くんと話をした。
彼は私と尊の間に座っている。
尊の説明によると、うちに住み込みで働くことになったらしい。
妖と一緒に住むというのも変な話だけど、琥珀くんは人を殺めない。
人間のおばあさんに育てられたそうで、人と同じものを食べるとか。
「尊に脅されてうちに連れて来られたんじゃないの?」
横目でチラリと尊の方を見て尋ねれば、琥珀くんはハハッと苦笑いした。
「うーん、半分そんな感じだったけど、おいらも行くとこなかったからちょうどよかったんだ」
「親御さんとか心配しないのって……妖に親っているんだっけ?」
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