私の執事には謎が多すぎる ー 其の一 妖の獲物になりました
天月の当主の封印がそう簡単に解けるとは信じられなかった。
「自分で解いたのか、外からの力によるのかはわからないが、マズい事態になった」
風磨隼人の話に苦く呟いた。
「赤鬼の一角とはまた厄介だな」
俺が見た夢が正夢になるのか。
いや、そんなことは絶対にさせない。
撫子は俺が守る。必ず。
そう心の中で誓った。
< 98 / 241 >

この作品をシェア

pagetop