HONEYBEE(2)~ハイスぺ社長と二度目のウエディングベル~


そんな私に充斗がハンカチを差し出す。

「ありがとう…」

私は遠慮なく瞳の涙をゴシゴシ拭くと目許のアイラインでハンカチを汚してしまった。

「ゴメンなさい…ハンカチ汚してしまったわ…」

「別に構わないさ…」

「・・・洗って返す…」

「それはまた…この俺に会ってくれると言うコトか?」

「えぇ―・・・まぁ…そう言うコトになるかしら…」
「これが新しいプライベートの連絡先だ…」
充斗はプライベートのスマートフォンを取り出し、連絡先を教えて来た。
このハンカチは次に会う約束を取り次ぐ彼の策略だったかもしれない。

もしかして…私がシンママで莉緒を産んだコトバレてる?

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