HONEYBEE(2)~ハイスぺ社長と二度目のウエディングベル~
珍しく今日は定時で仕事を終え、私が莉緒の保育園のお迎えに足を運んだ。

「今日はママがお迎えだね…莉緒ちゃん」

「うん…」

莉緒の担当クラスの倉瀬先生も不思議そうに私を見ていた。

お迎えは百パーセントお婆ちゃんの役目だから。

「きょうはどうしてママがおむかえなの?」

「お仕事が早く終わったから…」

「ふうん・・・」

「じゃまた明日ね…莉緒ちゃん」

「うん、バイバイ…くらせせんせい」

莉緒は倉瀬先生に向かって、大きく手を振った。

私達は手を繋ぎ、自転車置き場へと向かう。

「ねぇー…莉緒…」

「何?」

「今夜は二人で駅前の『らく寿司』に行こうか?」

「えっ?」

駅前にある「らく寿司」では二千円以上飲食に付き一枚くじが引け、もれなく『キュアリン』グッズが貰える期間限定のキャンペーンが開催されていた。


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