オフィスラブはじまってました
うっ。
やたら格好いい人がっ、と柚月に向かって頭を下げながら、ひなとは思っていた。
まさかこのアパート、イケメンの宝庫で結婚がすぐ決まるとかっ?
もしそうだったら、みんな、うちに住み着きそうだ、と友人の面々を思い出しながら、あまり顔を上げずに慌てて言った。
「あっ、すみませんっ。
今すぐ、引っ越し蕎麦買ってきますっ」
「いや、別に蕎麦は……」
と言いかける柚月に、ひなとは訊く。
「そうだ。
この近くのスーパーって、どの辺にありますか?
お気に入りの商店街から少し外れてしまって」
そう言いながら、ひなとは商店街のある方角を見た。