オフィスラブはじまってました
いや~、もうおばあちゃんの習い事について歩くような年ではないと思いますね……とひなとは苦笑しながら、その頃の柚月を妄想してみる。
可愛かったろうな。
ちょこんと檜村さんの後ろにくっついてる柚月さん、と思ったとき、柚月が、
「あの、これ、母から」
と比呂子に託された品々を景子に渡していた。
「まあ、こんなにたくさん。
素敵ねえ。
ありがとう」
と景子は安田さんが一生懸命包んだワインなどを見ながら言ったあとで、
「柚月ちゃんのお母さんは、比呂子さんよね?
今でもお綺麗なんでしょうねえ」
などと言っている。
上がって上がって、と機嫌よく言う景子の後ろで、父、智幸は何故か、さっき捨てるといった鉢を手にフリーズしていた。
「あ、そうだ。
柚月さんの車、入らないと思うんだけど、駐車場」
とひなとが言うと、景子は、
「じゃあ、畑の方にとめてきなさいよ」
と言う。
近くに畑を借りているのだが、入り口ら辺は、草原になっていて、小さな小屋があるくらいで、なにもない。
「お父さん、なにも置いてないでしょうね」
と景子が車がすっと入れるのか確認する。
可愛かったろうな。
ちょこんと檜村さんの後ろにくっついてる柚月さん、と思ったとき、柚月が、
「あの、これ、母から」
と比呂子に託された品々を景子に渡していた。
「まあ、こんなにたくさん。
素敵ねえ。
ありがとう」
と景子は安田さんが一生懸命包んだワインなどを見ながら言ったあとで、
「柚月ちゃんのお母さんは、比呂子さんよね?
今でもお綺麗なんでしょうねえ」
などと言っている。
上がって上がって、と機嫌よく言う景子の後ろで、父、智幸は何故か、さっき捨てるといった鉢を手にフリーズしていた。
「あ、そうだ。
柚月さんの車、入らないと思うんだけど、駐車場」
とひなとが言うと、景子は、
「じゃあ、畑の方にとめてきなさいよ」
と言う。
近くに畑を借りているのだが、入り口ら辺は、草原になっていて、小さな小屋があるくらいで、なにもない。
「お父さん、なにも置いてないでしょうね」
と景子が車がすっと入れるのか確認する。