オフィスラブはじまってました
「確かにあのハムスターに自覚はないようだ。
 だが、あいつは誰よりもお前に懐いている」

 やはり、此処でもハムスター扱いか……と柚月は、自分がハムスターの言い出しっぺのくせに思っていた。

「だから、くっつくのなら、さっさとくっついてくれ」
と緒方は言い出した。

「俺は今、ひなとを好きかもしれない自分に対して懐疑的だが、いつ気が変わるかわからないから。

 アパートだから、いつかみんな、此処を出ていってしまうのかもしれないが。

 一緒に住んでいる間は楽しくやりたい。
 此処のみんな、俺は結構気に入ってるから」

 そこで緒方は柚月の後ろを見て言った。

「……お前も告白するのなら、今のうちにしろ」

 振り返ると、田中が立っていた。
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