オフィスラブはじまってました



 一緒に食事しただけで何故か緊張したのに、部屋に誘うとか。

 なにやってんだ、俺は、と柚月は緊張していた。

 俺のテリトリーで、こんなことするの初めてじゃないのか?

 庭に出るとき、部屋を横切ることはあるけど、と思ったとき、部屋の中を見回し、ひなとが言ってきた。

「うわー、いつ見ても片付いてますね、柚月さんの部屋」

「……お前の部屋もそこそこ片付いてるじゃないか」
と言いながら、柚月は、ひなととあまり目を合わせないようにして、壁際のソファに荷物を置く。

「いや~、私の場合、片付いてるんじゃなくて、物がないだけなんですけどね~」
とひなとは苦笑いしていた。
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