オフィスラブはじまってました
「たいしたものないが。
 まあ、あるもので、なにか作るか」
と言うと、ひなとは、

「えっ?
 すごいですね。

 達人のようですね」
と言って驚いていた。

 そして、
「兄貴と呼んでもいいですかっ」
と感激したように言ってくる。

 ……何故、兄貴。

 おかしいな。

 俺の部屋で二人きりのはずなのに、なにもロマンティックな雰囲気にならないんだが。

 まあ、ひなとだもんな……と諦め気味に思いながら、

「炒飯に肉でも焼いて、あと、中華風スープくらいでいいか」
と言うと、ひなとは更に衝撃を受けた顔をしていた。

 まずい……。

 もうなにも感動しないでくれ。

 このままでは兄貴を通り越して、親分になってしまいそうだ。
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