オフィスラブはじまってました

                        

「えーっ。
 なにやってんの?

 部屋に呼んでおいて、そのままなにもせずに帰したの?」
と柚月は社食で水橋に説教されていた。

 俺の周りには鬼畜しかいないのか……と柚月は思う。

「いや、そんなの、ひなとちゃんに失礼だろ。
 ねえ、ひなとちゃん」
と水橋はトレーを手に、たまたま横を通りかかったひなとに向かって言い出した。

 本人に話すなーっ。

「なんのお話ですか?」
と言うひなとに、

「……なんのお話でもない」
と低く柚月は言う。
< 413 / 576 >

この作品をシェア

pagetop