オフィスラブはじまってました
「やっぱり付き合おうか、最後まで」
と柚月は言ったが。

 そのあとすぐ、ひなとの親から電話がかかってきて、ひなとは実家に帰ることになった。

 少しこっちでゆっくりしなさいと言われたようだ。

 柚月は、ひなとを駅まで送り、
「迷うなよ」
と言って別れた。

「はは、さすがに駅では迷いませんよー。
 ほんとうにお世話になりました。

 戻ってきたら、なにかお礼させてくださいね」
と言ったひなとは駅と続いている百貨店に入っていった。

 土産物でも買うのかなと思ったが、すぐに出てきて、きょろきょろ見回し、駅の方に入り直しているのが見えた。

 ……迷ってるじゃないか、と思ったが、それきり出てこなかったので。

 まあ、無事に乗れたんだろうと思って、車を置きに柚月も実家に戻った。





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