白夜の天使たち 〜ホストでパパで彼氏です!〜
「でもね。やっぱ…逃げちゃうんだ。 で、
イラついて、もう…知らねぇって!!夢の中で俺、キレてんの(笑)」

「(笑)それで…どうなったの?」

「んーーーーもう、幸せの鳥なんていらねぇ…って。
そしたら目が覚めて……起きたら橙子がいた。(笑)」

「………よかった。本当に、目が覚めて。」

「マジで夢オチだった…ホントに(笑)
俺の青い鳥……ウチにいたって、思った。」

「ずっと…ずーーーーーっと光留の側にいるっ。」

「橙子、俺の…青い鳥でいて…。」

私は光留のカーディガンの胸元を両手で握りしめる。

冬の風がすり抜けて…彼を冷たくさせないように。

光留は、そんな私をそっと抱き寄せる。

暖かい光留の体温で冬の温度が…心地良い。
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