白夜の天使たち 〜ホストでパパで彼氏です！〜

「（笑）そう。　子供たちは皆んな天使！
ほら、見て…この絵。
先週、町主催の七夕祭りの絵。
皆んな…上手でしょ。」
部屋の一角。
作品展示コーナーの絵はどれも色鮮やかで…黒一色の棒人間、つまりよく言われる“闇の絵”なんて一つも無い。

そりゃね。

心の闇が全て絵に出るかと言われれば、そうでもない
絵の得意な闇人間だっている。
私は、一枚一枚…子供たちの絵と名前を見つめる。

名前…一から覚えなきゃ……。（溜息）

「私ね、実は去年このクラスの担任してたの。」
なつめ先生は部屋をぐるりと見渡してから、私に視線を戻す。
「そうなんですね。心強いです！また、色々と教えて下さい。」