悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~ 2
 伯爵夫人がどのように動いてくれるのかはわからないが、レオンティーナにとっては力強い味方を増やすことができたということになる。

「実を言うと……あなたの改革案、なかなかよくできていると思いましたのよ。私の考えも聞いてくださる?」
「もちろんですとも!」

 伯爵夫人の誘いに、レオンティーナは座りなおす。
 これで、実現に向けてまた一歩進むことができる。

 ◇ ◇ ◇



 アンドレアスのところに残してきたロニーからは、定期的に報告が届く。レオンティーナはロニーからの報告書を、取り出した。

(これは、お父様あてだわ)

 レオンティーナあての報告書に、父の名が書かれた封筒が同封されている。その封筒は封がされていて、中は見られないようになっていた。
 父に、どんな報告をするのだろうと思ったけれど、わざわざ封をしてきたということは、レオンティーナには知らせない方がいいということなのだろう。
 父あてのものは、あとで父に渡すことにする。話せる内容ならば、あとで話してくれるはずだ。このあたり、しっかり信頼関係が出来上がっている。
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