悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~ 2
 レオンティーナの部屋には、ソニアの部屋にだけではなく、使用人達の控室に通じるベルもある。ソニアはそちらのベルを引いた。
 ベルに応えてやってきた使用人に、カスタードプディングを注文しているのが聞こえてくる。両親へは、主治医が報告をしてくれたはずだ。

「……私、ちゃんとお休みしていたつもりだったのよ」
「それ以上に、頑張り過ぎたのでしょう。レオンティーナ様は、お忙しいですから……カスタードプディングを召し上がったら、お薬を飲んで、しばらくお休みください。私は、ずっとお側にいますから」
「でも、ソニアにうつっちゃう」
「私は体力がありますから、大丈夫ですよ」

 ソニアの手が、額のタオルを取り換えてくれる。
 熱で回らない頭で、回復したらソニアには、たっぷり休みをやろうと決めた。

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