先生がいてくれるなら②【完】



「……っ!!!」



はいはい、言葉に出来ないぐらい嬉しいのね、良い子良い子。


俺が頭を撫で撫ですると、立花は少しはだけたパジャマの前を慌ててたぐり寄せて合わせる。


「あ、あのっ……」

「んー?」

「えっと、……」

「どうした?」

「……っ、」


まだ顔を真っ赤にさせたまま、口をパクパクさせてる立花。


「消えかかったら教えて、また付けてあげるから」


そう耳元で囁くとますます真っ赤になって下を向き、「……先生のばか……」と呟いている。



あぁ、だめだ、朝から可愛すぎる……。


襲いそうでヤバイ……。



今は朝、今は朝……、朝から襲っちゃ駄目だ……。




ともすればあっさりと手放してしまいそうになる理性をなんとか繋ぎ止めて……。


最後にもう一度だけ、触れるだけの口づけを落とした────。




愛してるよ、立花。



──── Merry Christmas……!




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