先生がいてくれるなら②【完】
俺を問い詰めても何も言わないと悟ったのか、倉林は軽く舌打ちをした後、掴んでいた俺の服を突然放したもんだから、俺の身体が支えを失って、後ろにあった机で身体をしたたかに打った。
──痛ぇ、コレ絶対痣になってるヤツだ……。
「──明莉に何をしたか、よく思い出せ、変態バカ教師!」
倉林は汚い捨て台詞を残して、俺の神聖な準備室を出て行った。
「バカはお前だろっ。扉ぐらい閉めて行け、くそっ!」
俺はさっき机で打ち付けた腰をさすりながら、倉林が開け放して行った扉をバタンと閉めた。
──俺が立花に何をしたって……?
何もしちゃいない。
なんで俺が、立花からも倉林からも非難されなきゃならないんだ。
──俺はこの時点でもまだ、なにひとつ真実が見えていなかった。
──第2巻【完】──
(第3巻へ つづく)
~作者より巻末のごあいさつ~
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