先生がいてくれるなら②【完】

「それより先生、沖縄はどうですか? 楽しいですか?」


『あ? 楽しいわけねぇだろ~、ガキの子守だぞ~。こっちも遊びたいわ』


あ、いつもの先生に戻った。


「ガキでごめんなさい」


『……こっちの夕焼けは綺麗だったぞ~。うらやましいだろう』



話を逸らされちゃった。



やっぱり “先生” から見たら、“生徒” は子供なんだろうな。


胸がチクリと痛む。


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