身代わり花嫁なのに、極上御曹司は求愛の手を緩めない
真正面から真剣な瞳が私を射貫く。

「俺と始めてくれ。必ず俺を好きにさせるから」

「高須賀さま……っ」

「菖悟と呼べ」

「……っ」

かつてないほど私は狼狽した。

男性に迫られたことはおろか、交際経験もない私には、彼の怒涛のアプローチを上手にかわすことができない。本来なら接点すら持てないような男性に、ここまで情熱的に口説かれて拒める人なんているのだろうか。

彼からは絶対に引く気はないと、固い意志が伝わってくる。

「紗衣、『はい』の返事は?」

抗えない力で、高須賀さまは私からの拒絶を撥ねつけた。

私はまるで操られたように、彼が望む言葉を口にする。

「はい……」

とうとう陥落した私に、彼はゾクゾクするほど色っぽく目を細めた。

「いい子だ。では、これからの話をしよう」

どうしよう、とんでもないことになってしまったと、私は心の中で叫び声を上げていた。
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