満月の哀


かぐや姫なら、


『帰りたい』


その一言でここから連れ出されるのだろう。


私が一言呟いたところで


悲しみが一つ床に落ちるだけ。



零れ続ける涙と落ちた悲しみ。


幸せという名の思い出に、


しがみつく哀れな女。


< 10 / 12 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop