結婚するのがイヤで家出したらクラスの男子と同棲することになった話【11/16番外編2追加】
「寝てるときは静かなほうなんだ。ね、仁葵ちゃん?」
「えっ」
どうしてここで急に話を振るの!?
戸惑っていると、狼くんに肩を抱き寄せられた。
「一緒に寝てても俺、静かでしょ? 寝言なんて言わないよね?」
「ろ、狼くん! しーっ!」
剣馬の前でなんてことを!
昨日もその前も一緒に寝たんじゃなくて、狼くんが寝ぼけてベッドにもぐりこんできただけなのに、変な言い方はしないでほしい。
剣馬はどう思っただろうかとうかがうと、幼なじみ兼ボディーガードからは怒りの表情すらごっそり抜け落ちていて、代わりに殺気のような禍々しいものを感じた。
「仁葵……」
「は、はい……?」
「まさか、そのチャラい男と寝たのか」
「ね、寝たっていうか……」
寝たといえば寝たんだけど、でもたぶん剣馬が想像してるのとはちがう寝たというか。