桜色に染まる。
それから、どうやって帰ったのか覚えてない。
それでもやっぱり母親で、きちんと保育園のお迎えの時間には間に合い、我が子を抱きしめる。

ちゃんと…戻れた。
大丈夫、お母さんに戻ってる。

こんな危ないことは、もう絶対にやめよう。

心にちゃんと約束したはずなのに。

甘い蜜は、時間が経つ事に私を蕩けさせていく。

彼が……好きだ。
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