転生夫婦の新婚事情 ~前世の幼なじみが、今世で旦那さまになりました~
「ごめんなさい……っ私が、……私の、せいで……っ」
「どうした、結乃」
「私……っちゃんと、話さなくちゃって……っ」
「結乃」
少しだけ強い口調でその名を呼びながら、両手で優しく、けれども逃げられない力加減で頬を挟む。
突然顔を固定されてしまった結乃は、涙で顔をぐしゃぐしゃにしたままポカンと目の前の春人を見つめた。
「ゆっくりでいい。ちゃんと、聞いてるから」
「は、るとさん……」
「話をするなら、ひとまず風呂──は、お互い酒を飲んでるからやめておくべきだな。シャワーを浴びて、落ちついてきたらどうだ? 結乃もまだ帰ってきたばかりだったんだろう?」
穏やかな声音で諭され、そういえばと思い至る。
たしかに、一度にいろんなことが起きて混乱していた。少し頭を冷やすためにも、ここで一旦シャワーや着替えを済ませるのはいいかもしれない。
「……ありがとう、ございます。お言葉に甘えて、行ってきます」
弱々しい声で答えると、春人がやわらかく微笑んだ。
そうして、まるで子どもをあやすような優しいキスを結乃のひたいへと落とす。
「いい子だ」
情事の最中にも彼がたまにささやくこの言葉が、結乃はたまらなく好きだった。
思わず頬を赤くし、無言でコクンとうなずく。
名残り惜しく春人から離れて、着替えのある寝室へと向かいながら──結乃はひそかに、すべてを打ち明ける決意を固めていた。
「どうした、結乃」
「私……っちゃんと、話さなくちゃって……っ」
「結乃」
少しだけ強い口調でその名を呼びながら、両手で優しく、けれども逃げられない力加減で頬を挟む。
突然顔を固定されてしまった結乃は、涙で顔をぐしゃぐしゃにしたままポカンと目の前の春人を見つめた。
「ゆっくりでいい。ちゃんと、聞いてるから」
「は、るとさん……」
「話をするなら、ひとまず風呂──は、お互い酒を飲んでるからやめておくべきだな。シャワーを浴びて、落ちついてきたらどうだ? 結乃もまだ帰ってきたばかりだったんだろう?」
穏やかな声音で諭され、そういえばと思い至る。
たしかに、一度にいろんなことが起きて混乱していた。少し頭を冷やすためにも、ここで一旦シャワーや着替えを済ませるのはいいかもしれない。
「……ありがとう、ございます。お言葉に甘えて、行ってきます」
弱々しい声で答えると、春人がやわらかく微笑んだ。
そうして、まるで子どもをあやすような優しいキスを結乃のひたいへと落とす。
「いい子だ」
情事の最中にも彼がたまにささやくこの言葉が、結乃はたまらなく好きだった。
思わず頬を赤くし、無言でコクンとうなずく。
名残り惜しく春人から離れて、着替えのある寝室へと向かいながら──結乃はひそかに、すべてを打ち明ける決意を固めていた。