【短編】コイイロ世界
――――――――
「…――はぁ~」
俺は体の力が抜けたようにその場にしゃがみこんだ。
なんだかなぁ―……
ため息が出てしまう。
俺と未月は小さい頃からいつも一緒だった。
仲のいい幼なじみで
大切な存在
こんなにも側にいたいと思うのは…
未月だけ。
でもいつの間にか
“大切”という想いが
“好き”という感情に変わって
違う意味で大切な存在へとなっていった。
未月を女として意識するようになって…
でもそれは俺だけで、未月はそうじゃなかった…
俺のことは“大切な幼なじみ”としか思っていなくて、恋愛感情なんて一つもないというカンジだった。
だから…
意識してほしくて“好き”だと伝えたんだ。
俺を男として見てほしくて
言葉で伝えた。