お見合い夫婦!?の新婚事情~極上社長はかりそめ妻を離したくない~

「……よかった」
「肉の旨みがしっかりあって、野菜の旨みが凝縮されてる。もちろんスパイシーだしね」
「そこが一番のこだわりです」


果歩の言葉に晴臣が笑う。昨夜あったことがまるで嘘のよう。何事もなかったような、出会ったばかりの頃の空気だった。

ホッとした半面、ふたりの間に起きたことが抹消された寂しさもあった。


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