キミとの日々を永遠に



まさか入学初日にこんな形で誰かと話すことになるとは思わなかったな


そもそもあれを話したというのかすら謎だけど…


さっきの反省を生かして、今度はおとなしく人混みが引けるのを待つ


それから十数分後、ようやく自分のクラスを確認出来た私は1年2組の教室へと向かっていく


「ここかな…」


少しだけ窓から中を覗いてみると もうすでにかなりの数の人が集まっているのが見えた


ひとつ大きく深呼吸をしてから扉を開ける


ただ教室に入るだけなのに心臓はバクバクだった


しかし、というか案の定、全員の視線がこちらへ集中したのはほんの一瞬だけで またすぐ自分たちのお喋りに戻っていく


もう見られていないとは分かっていながらも 自分の席へ向かう足取りはぎこちなくなってしまう


席に着き、周りを見渡せば女子はもういくつかのグループに別れているようだった


もしかすると同じ中学校出身の子達で固まっているのかもしれない


と、その中にひと際楽しそうに笑いあっているグループを見つけた


男女数人で教室の隅に円にようになって話している


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