キミとの日々を永遠に
反対側からはカレーの匂いもする
炊き上がったご飯をお皿に盛り、奈緒ちゃんたちの所へ持って行くと、私たちに気付いた奈緒ちゃんが駆け寄ってくる
「咲、大丈夫だった?」
「誰も取って食ったりしねぇよ」
心配そうに聞いてくれる奈緒ちゃんに、悠生くんが心外だとばかりに返す
見慣れた光景に安心する
こんなにもいつも通りなのに、何を不安になっていたんだろう
改めて思い返すと、本当にくだらなくて笑えてくる
「いい匂いだね」
並んだお鍋からカレーの食欲そそられる香りが漂ってくる
「奈緒と樹くんが手際良すぎて、私とナツは見てただけだよ」
いまだに軽口を叩きあっている奈緒ちゃんたちをみて、綾ちゃんが首を竦める
「そうそう。連携も完璧だから下手に手も出せなくて」
さすがの2人だ
私もその場にいたら手を出せずにいただろうなぁ
「それより、先に食べない?お腹すいちゃった」
お皿を手に取ったナツちゃんが2人をよそに先にカレーをよそう