ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜2
「やあ、いらっしゃい!」

 ふたりの顔を見た途端、肉屋の主人が笑顔になった。

「これを見てくれないか? 今日は牛肉がたくさん入ってるんだ」

「うわっ、すごい山になってるじゃないさ。これを1日で売り切るの?」

 驚いたミメットが声をあげる。

「売り切ろうとがんばってるところさ。馴染みの酪農家が、牛をつぶすタイミングを間違えてしまってね。ここの農場の牛は丁寧に育てられていて、いい肉を出してくれるんだ。幸いステーキ用の部位は貴族のところの料理人に買ってもらえたんだけど、シチュー向けのところがなあ、この通りでね……味の方はばっちり保証するよ。よかったら買っていってくれないか?」

「うん、店長の保証付きか。エリナはどう思う?」

 エリナは肉質の確認をしていた。

「煮込み用なのに霜降りになっててかなりいいお肉ですね……なるほど、この部分はステーキにするには硬いかな……でも、これは煮込むととろけるお肉になるはず……うん、今夜はビーフカレーで決定!」

 子猫は笑顔で言った。

「このお肉をいただいていって、ゴロゴロビーフのカレーを作りましょう」

 スカイヴェン国では、豚肉も牛肉も味にコクがあり肉質も良いので、価格にあまり差がない。そのため、日本では国産ブランド牛として売られているような美味しい肉を、庶民が日常的に食べることができるのだ。

「おっ、今夜の青弓亭はビーフカレーか?」

「こりゃ楽しみだな」

 他の客が声をかけてくると、肉屋の主人が腕を組んで笑った。

「ははははは、うちの牛肉をエリナがカレーにするんだ、最高に美味い夕飯になるぞ!」

「おお!」

 どうやら今夜も青弓亭は大盛況になりそうだ。
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