ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜2
「そうかい、ちょっとした冗談ってわけかい」

 キジトラ猫の瞳孔が、獲物を狙うように全開になったので、隊員たちは全身の毛を逆立てた。

「そそそそそ、そうなんだ! た、隊長、僕はそんな白猫は一度も目撃していません!」

 椅子から飛び上がりながら、マイクが言った。
 
「俺もないかなあ、あははは」

 冷や汗をかきながら、ぎゅっと尻尾を抱きしめたサファンも言った。

「俺も……ない」

「ないぞ」

 そっとミメットから離れていつのまにか壁に張り付いていたキーガスとアルデルンも続いて言った。

「俺も見たことはないし、噂にも聞いていないな。夜中に白猫が屋根を走っていたら、目につくだろうが……」

 ひとりでなにやら考え込んでいた黒豹のヴォラットだけは、クールなままだ。

「警備隊にはそんな報告はなかったように思うぞ、ルディ」

「目撃証言はなし、か。ということは、夜に現れたのは昨夜が初めてなのか」

「気になるのか? ……警備上」

「いや……俺の勘には引っかからなかったから、犯罪に関与している可能性は少ない。少々不思議に思っただけで、それほど深い意味はないから、もう気にしないでくれ」

「そうか……」

 ルディの幼馴染みでもある黒豹のヴォラットは、なにか含みのある視線でルディを見た。
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