あなたが私を選んだ理由に、断固異議あり!
「あの…一体、どういう…」

「そんなに体は良さそうじゃないけど…
もしかして、あなた風俗ででも働いたことがあるの?」

その一言で、カーッと頭に血が上った。



「な、何のことをおっしゃってるんですか!?」

「だから、どういう手を使って樹生さんをものにしたのか、正直におっしゃいなさいな!」

「な、なんですって!?」

その時、私はようやく理解した。
この人は、樹生さんの仕事関係の人なんかじゃない。
多分、今までに付き合ってたかなんかの人だ。
私と樹生さんが結婚したことを恨んでるんだ。



「おとなしそうな顔してて、とんでもない女ね。」

二階堂さんは、憎しみを露わにし、顔を歪めてそう言った。
怖い…彼女は、私を殺しそうな目で睨み付けている。



「さぁ、おっしゃい!
どうやって、樹生さんをまるめこんだの!?」

「わ、私は、そんな…なにも…」

情けないけど、怖くてうまくしゃべれない。
そうでなくても、私には汚い手なんて使ってないとしか言えないんだけど。



「玉の輿に乗れて、さぞ良い気分でしょうね。
でも、そんなもの長続きなんかしないわ。
あんたの化けの皮はすぐにはがれるわ!」

二階堂さんは感情的な声でそう叫ぶ。
私は怖くて何も言えず、涙まで出て来る始末で…
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